自衛隊で何を学ぶか

元脱サラ自衛官の気づき

休暇前教育

お勤めご苦労様です。

 

新隊員の皆様はそろそろGW休暇の時期ですね。着隊して早1ヶ月、やることなすこと全てが監視され、本当に大変な1ヶ月だったと思います。中には入隊して早々にやめてしまった同期もいるかもしれませんが、私が所属していた教育隊でも1割ほどは最初の1週間で脱落してしまいました。今となっては彼らの名前も顔も思い出せないのですが、このような現実をみると、やはり自衛隊の文化や体質を受け入れられない人が一定の割合でいるものだなぁと思います。

 

久しぶりの投稿になりますが、本日は元脱サラ自衛官からの休暇前教育をお送りいたします。

 

周囲の人間と比べるな

GW休暇の予定はもう決まっていますか。きっと多くの人は家族や地元の友人らと会い、近況を報告することでしょう。自衛隊のことをよく知らない人たちからすれば、あなたが今まさに体験していることはまるで漫画やアニメの世界のことと思われるでしょう。そして友人らの話を聞いたあなたは、駐屯地の外で営まれている「ごく普通」の生活が羨ましく感じられると思います。

 

朝ゆっくりでいいなぁ

給料高いなぁ

大学なんて遊び放題じゃん

 

残念ながら民間企業や一般公務員、ましてや学生のご友人達とあなたとでは「立場」が違います。こんなことを行ってしまっては身も蓋もありませんが、自衛官の身分証明書を持っている限り、あなたと言う体は国に管理されているのです。(しかし精神は自由!)

 

自衛隊で何を学ぶか 

休暇中は好きな時間に起き、好きなものを食べ、好きなことをする。最高ではありませんか。でもあなたが欲しかったことってこの程度のことですか。

 

銃の分解を目をつむったままできる

困っている同期に手を差し伸べることができる

入隊前とは見違えるほど立派な体つきになる 

 

そんな自分に出会いたくはありませんか。

 

人生100年時代と言われています。仮に2年で除隊したとしてもたった2/100です。しかし今後の人生のどのフェーズにおいても、これほどまでに強烈な経験は滅多にないでしょう。

 

私自身、2年間という体験入隊に毛の生えた程度の短い期間しか在籍していませんでしたので、大きなことは言えません。しかしせっかくGWまで耐えたのだから、せめて前期教育くらいはやり抜いて欲しい、というのが正直な気持ちです。

 

GW明けはより一層訓練の厳しさが増します。休暇中、くれぐれも放縦に陥ることのないように。

 

幸運を祈ります。

 

お読みいただきありがとうございます。

*当ブログでもし自衛隊の秘密事項に関する記述がありましたらご連絡ください。早急に削除いたします。